JO25567試験(EGFR変異肺がんに対するerlotinib ± bevacizumabの比較第2相試験)の長期生存の結果がEMA(European Medicines Agency)への申請書にでているのを教えてもらいました。2016年に結果は出ていたのに学会発表も論文にもなっておらず、肩すかしをくらったような感じです。生存期間中央値は併用群とerlotinib単剤群でそれぞれ48.5ヶ月と48.4ヶ月でした。Kaplan-Meier curveも24ヶ月を超えた時点でほぼ重なっていました。
JO25567
2018年3月29日
コメント
コメント一覧 (3件)
有害事象のupdateは今年論文化されてるんですけどねー
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5808045/pdf/40264_2017_Article_596.pdf
なんでOSなどの結果について論文化しないのでしょうか??
Bevを使う分だけお金もかかる、有害事象は増える可能性があるのに、効果がないのであれば、今後はTKIにBevを併用する流れにはならなさそうですね。
たじま君、いちろう君、コメントをありがとう。EGFR-TKIにBevaを併用するとPFSが延び、長くTKIのpressureがかかっているために(他の耐性機序が出る前に)T790Mが出現しやすくなる(もちろん仮説)。そこでosimertinibを使用するというstrategyはあると思います。OS解析は、PIも知らなかったらしく、今度のESMOで発表するらしい。