がんSupportive care meetingがラヴィール岡山でありました。川崎医大の臨床腫瘍学講座の山口先生と消化器外科学の平井先生、松本先生とで企画し、当科の山根先生と神戸大学の木澤義之先生に講演をしていただきました。山根先生は、肺癌に対する緩和ケアの早期介入の臨床試験についての基調講演を、木澤先生は、がん患者の意思決定支援とオピオイドの使い方についての特別講演でした。木澤先生は1996年に川崎医大の総合診療部の伴先生のもとで一年間勉強されていたそうです。疼痛に関しては、breakthrough pain(突出痛)の定義がこれまで統一されていなかったこと、突出痛はあくまでもcontrolされた持続痛の上に出現すること、突出痛のなかのincident painは5分でspontaneous painは10分でpeakを迎えて、長くても45-60分で治まることなどを教えてくれました。意思決定支援では、coping(防衛機制)、availability bias (可用性バイアス):自分が見聞きしたことを大きくとらえて論理的でない選択をすること(例:代替療法が効いたということを何かで知り、自分にもきっと効くと思いこむこと)、Hot-cold empathy gap(不安があるときや身体症状があるときすなわち非常にhotな状態に自分の中で問題を解決しようとする時、例:冷静な時には無意味な手術とわかっているがhotな時には転移部位をとってくれと医師に懇願する)、collusion(医師と患者の慣れあい、親しい中であるときにおこりやすい、例:悪い予測をできるだけ避けて目の前の治療や検査の話だけになる)などの用語もわかりやすく話してくれました。collusionの解決策(treatment brothers)として緩和ケアチームや専門看護師が有意義であること、adavanced care planningのこと、SPIKESのこと(SPIKESは岡山大学の時に私自身が講義をしていましたが、なかなか深いものだとあらためて思いました)、etc…。26名の医師、看護師、薬剤師が参加してくれましたが、とても面白い講演会だったと私も思いますし、皆さんも高い評価のようでした。緩和の世界も非常に学問的になったきたことをあらためて感じた会でした。講演後には、山根先生の後輩がやっている居酒屋で夕食をしました。木澤先生は最終の新幹線で神戸に帰られましたが、近いのでまた来て教えていただきたいです。

がんSupportive care meeting
2014年3月26日

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