医学教育の変遷とカリキュラム改編

本日のFD会(川崎医学会講演会)で東京医大、医学教育分野教授の泉 美貴先生が講演されました。1988年卒の川崎医大卒業で病理がご専門でした。私は初めてお話をお聞きしたのですが、とても明快で濃い内容でした。私と同期のようで、本邦の従来の医学教育の反省点というのが、なるほどと思うことばかりでした。私が5年ぐらい前に初めて目にしたGIO(一般目標)やSBO(行動目標)はもう古く、すでに日本でしか使っていないとのことでした。教育観のパラダイムシフトとして、私たちがやってきた「学生の頃は何もせず、医者になってから学ぶ」というのは過去の遺物で、今の医学教育では医学知識の爆発的増加に伴い「すべてを教え込み暗記させることは不可能」とおっしゃっていました。なるほどです。GIOやSBOの行動主義から、構成主義(認知主義)、さらに社会構成主義(状況主義)へとシフトしています。すなわち、自主的に知識を獲得して共同的な学習を行い、分析・解決できるような問題解決能力が必要で、かつ社会と関連しているのが社会構成主義(Social constructivism)とのことです。学習ではなく、学修(active learning)でした。大学の役割が、研究の自律的発展から社会貢献へと変わり、それを学ぶのが学習成果基盤的教育であり、育てたい医師像を到達目標として定めるそうです。私たちの時代は、ロールモデルとしてのオーベンを選びその真似をすることで育ったのですが、時代が変わったことを再認識した講演でした。また、機会があれば拝聴したいです。

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