金曜も盛りだくさんでした。メラノーマのイピリムマブ+ニボルマブの話しにはじまりました。坂口志文先生のTregの特別講演は包括的でわかりやすいお話でした。とくに、腸内細菌Fusobacteriumは腫瘍にがん化シグナルおよび炎症シグナルを伝達し、誘導されたサイトカインが腫瘍局所でFOXP3低発現T細胞の分化に関与しており、こういうことが腸内細菌と免疫チェックポイント阻害薬の効果と関連するのかと思われました。また、hyperprogression diseaseは、抗PD-1抗体投与で制御性T細胞が増える時に起こるのではと推定していました。JSCO/ASCOシンポジウムでは、Gulley先生がM7824(PD-L1に対する抗体のC末端にTGFβ受容体を結合させた両阻害薬)がNSCLCで28%の奏効率だったという話しが印象的でした。夕方は河原先生がポスター発表「necrolytic migratory erythema associated with glucagonoma responding to sunitinib」を行い、全国学会デビューを無難に終えました。最後のイブニングセミナーで「医療者が知っておきたい社会保障制度」も良かったです。治療を受けるために生活しているのではなく、生活をするために治療を受けていることが前提と強調されていました。そのために社会保障制度について知らなければならず、とくに障害年金は進行癌なら申請の価値があるとのことです。いろんなことが勉強できるのもこうした大きな学会のメリットです。


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