Dr. Treat

毎年米国臨床腫瘍学会(ASCO)の後、岡山へ寄ってくれるDr. Treatが先週末に講演されました。彼の中でのtopicをまとめてみました。
#7500 III期NSCLCに対してCDDP+DOC+同時胸部照射後の地固め療法(CDDP+DOC 3コース)の意義を問うphase IIIで、PFSもOSも不変で、地固め療法の意義は認められなかった。
#7502 ED-SCLCへの化学療法奏効後の胸部照射(30Gy/10fx)の追加意義を問うphase IIIで、追加照射群はPFS延長と2年生存率の延長が認められた。
#7503 ED-SCLCの化学療法奏効後の予防的脳照射(25Gy/10fx)の追加意義を問うphase IIIで、脳照射群は脳転移のriskを32.4% vs 58.0%と有意に低下させたが、PFSは同等でOS中央値は10.1ヶ月 vs 15.1ヶ月と短縮傾向となった。
#7504 ED-SCLCのsecond lineでtopotecan vs CDDP+ETP+CPT-11の比phase IIIで、OS中央値は12.5ヶ月 vs 18.2ヶ月と3剤群が良好であった。
#8000 MET発現NSCLCに対するMET阻害剤(onartuzumab)のエルロチニブへの上乗せ効果をみたphase IIIで、PFSもOSも改善なしであった。ただ、免疫染色でのMETの過剰発現が40%に対し、FISHでのMET増幅は2-3%とDNAレベルでは少なかった。
#8001 NSCLCをMET遺伝子増幅レベルで3群に分け、ALK陰性NSCLCに対しMET阻害剤であるcrizotinibを投与した。低レベル発現以外は奏効例が認められ、高レベルでは3/6例(50%)に奏効した。
#8002 ALK陽性NSCLCにcrizotinib vs CDDP+PEMのphase IIIで、crizotinibはPFSで良好、OSは不変という予想された結果であった。
#8003 ALK陽性NSCLCに対しceritinibのphase I(n=180)で、crizotinib既治療例でも未治療例でも50%以上の高い奏効率が得られた。
#8004 EGFR変異陽性のNSCLCに対するafatinib vs 化学療法のphase IIIをふたつまとめた統合解析で、化学療法群よりOSは良好であった。subanalysisでは、エクソン19欠失においてafatinibが、L858Rにおいて化学療法が良好だった。
#8007 抗PD-1抗体のMK-3475を1%以上のPD-L1陽性NSCLC(78%の陽性率)の1st lineで使用したphase Iにおいて、免疫学的標準基準(irRC)で奏効率が40%という良好な結果が得られた。
3rd generationのEGFR-TKIでは、T790Mに対しての奏効率はCO-1686では58%、AZD9291では65%であった。前者では高血糖、後者ではQTc延長(7%)が多く、HM61713ではILSが10%であった。
#8505 EGFR変異陽性のNSCLCに対しerlotinib +/- bevacizumabの比較試験で、PFSは16.0ヶ月と9.7ヶ月でbeva有が有意に良好であった。
これらの中で以前私が関わっていた試験が3つあり、いずれもall Japanで戦えば世界と戦えるという感じになっています。Treat先生は秋の肺癌学会にも来日するので楽しみです。

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