先週金曜日にOKAYAMA LUNG CANCER Seminarがあり、佐賀大学の荒金尚子先生の座長をさせてもらいました。4~400nMのサイズのものをキャリアとして用いるナノDrug Delivery Systemでは、ドキソルビシンを封入したリポソームであるドキシルや、アルブミンを用いてナノ化したアブラキサンがあります。リポソームは細網内皮系組織の貪食細胞に捕捉されるので、それから逃れるためにリポソームの表面を水溶性高分子ポリエチレングリコール(PEG)で覆ったものにドキソルビシンを封入したドキシルは主に卵巣癌に使用されています。アブラキサンは乳癌、胃癌、肺非小細胞癌で臨床で使用されていましたが、近々膵癌にも保険適応となるようです。アブラキサンの効果予測因子として、肺腫瘍間質のfibroblast由来のSPARCが候補となって、荒金先生たちのグループは研究を進められています。殺細胞性抗癌剤にもこのようなマーカーがあれば自信をもって使用できます。基礎から臨床までいろいろ勉強になりました。
SPARC
2014年12月2日

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