間野先生の次は、片山量平先生でした。アレクチニブ耐性肺癌でbypass signal(pMETあるいはpEGFRの亢進)の細胞株を見つけたようです。どこかで聞いた話ですが、これだけを論文化するわけではなく、いろんな耐性の中のひとつとしてin preparationとのことでした。私の質問に対して、crizotinib耐性ROS1肺癌のautopsyの1例はいずれの耐性部位も同一の耐性機序であり、crizotinib耐性ALK肺癌耐性は同一症例でもいろんな耐性機序があると答えてくれました。crizotinib耐性ALK肺癌のATPとのaffinityが変るかという矢野聖二先生の質問に対しては、まだわかっていないとの答えでした。
次は矢野先生が、EGFR-TKI耐性の話をしてくれました。さらっと流していたのですが、MET exon14のskip mutationのことを言われていました。私は知らなかったのですが、「Activation of MET via diverse exon 14 splicing alterations occurs in multiple tumor types and confers clinical sensitivity to MET inhibitors. Cancer Discov. 2015 May 13」に肺腺癌の3%と出ていました。BIM欠失多型はEGFR変異肺癌のEGFR-TKI耐性と相関するが、CMLやHCCに対するTKIの効果とは無関係というメタ解析も説明してくれました。「The effect of BIM deletion polymorphism on intrinsic resistance and clinical outcome of cancer patient with kinase inhibitor therapy. Sci Rep. 2015 Jun 15;5:11348.」です。また、同門の尾瀬先生や松尾恵太郎先生と共同研究で、BIM多型が肺癌のリスクになるかどうかをEGFR変異と野生型に分けて調べていましたが、結局は無関係とのことでした。「Lack of association between the BIM deletion polymorphism and the risk of lung cancer with and without EGFR mutations. J Thorac Oncol. 2015 Jan;10(1):59-66.」です。さすが矢野先生で、これら領域の最先端研究とfollowです。
JSMO day1続き
2015年7月17日

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