コンベンションセンターで乳癌病理診断セミナーがあり、参加してきました。乳癌バイオマーカーについて川崎医大の紅林淳一先生が講演されました。ザンクトガレン2015の話では、Tailoring therapies, instrnsic subtypes, PAM-50などでした。トリプルネガティブでの7分類、BL1・BL2・IM(immunomodulator)・M(mesenchymal)・MSL(mesenchymal stem-like)・LAR(luminal androgen receptor)で薬物療法反応性の違いが興味深かったです。ルミナール型の5年以降の晩期再発予測にはPAM-50が優れていること、分子マーカだけではなくリンパ節転移陽性あるいは浸潤径2 cmより大きいと再発しやすいのでホルモン療法を5年から10年に延ばした方がよさそうなこと、腫瘍内浸潤リンパ球の多いトリプルネガティブやHER2乳癌は予後良好であること、HER2抗体耐性機構、ホルモン抵抗性の約20%にestrogen receptor 1 mutationがligand binding domainに認められていることなど、自分の研究成果も踏まえて広範囲にレビューしてくれました。森谷卓也先生は病理診断の動向としてHER2とKi-67を主に討論してくれました。病理医や検査技師の現場の様子も垣間見れたし、in situ hybridizationのFISH, CISH, SISH, DISHの違いや、ホルマリン固定時間(6時間以上72時間以内)などについても勉強できました。とても良いセミナーでした。
乳癌病理診断セミナー
2015年8月26日

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