今日は「Tumour exosome integrins determine organotropic metastasis. Nature. 2015;527:329-35.」を総合外科がんプロ院生の石田先生が抄読してくれました。がん細胞由来のエキソソームが、転移部位にあらかじめ行きそこへがん細胞を誘導することをマウスモデルで証明していました。エキソソームは肺では線維芽細胞や上皮細胞に取り込まれ、肺に特異性のあるエキソソームを投与した際に骨に転移するがん細胞の転移先は肺となっていました。プロテオミクス解析によりエキソソームに含まれるインテグリンはその臓器特異性によりサブセットが異なり、インテグリンのα6β4およびα6β1は肺への転移、インテグリンαvβ5は肝臓への転移と関係がありました。実際の臨床検体でも肺転移患者は血中インテグリンβ4値が高かったようです。骨髄由来の線維芽細胞が転移部位に行ってそこへがん細胞を誘導すると7-8年前に何かで読んだ記憶があるのですが、エキソソームと関係があったのですね。面白い論文でした。
エキソソームと転移
2016年1月17日

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