初日は朝からシンポジウムで睡眠の話でした。呼吸器関係では奈良県立医大の木村先生が、SASの低酸素と低酸素からの回復の繰り返しからなるintermittent hypoxiaが、continuous hypoxiaより 酸化ストレスを惹起して高血圧、虚血性心疾患、および糖尿病の危険因子となるという講演でした。SASは癌の進行を早めることが疫学的に証明され、マウスの実験系でHER2シグナルを増強することを示していました。SPO2が80%前後あたりが良くないそうです。京都大学の土居先生は体内時計の話でした。GWASでは、RGS16多型が朝のクロノタイプに強い相関があり、人の遺伝形質で朝が弱い人が決まっているとのことでした。目覚まし遺伝子はマウスの視交叉上核のGRP176にあり、不規則な生活習慣に起因する睡眠障害の治療標的になりそうでした。その後、岡山大学の槙本先生がchemoRT followed by surgeryの二次癌についてポスター発表したのを聞きに行きました。午後は、肺高血圧の話(平均肺動脈圧40mmHg以下を治療目的、ベラプラストとエポプロステノール(急速静注)併用が良いこと、慢性肺血栓塞栓症に肺動脈血栓除去)がありました。招請講演では、神戸大学の先生の筋ジスの話で、デュシャンヌ型にはアミノグリコシド、骨格筋量を増やすミオスタチン阻害剤、遠位型ミオパチーはシアル酸合成阻害のため持続性放出性シアル酸製剤、福山型筋ジスはスプライシング異常に対するアンチセンス療法や、フクチンはCDPリピトールを作る遺伝子なのでこれが欠損するのでCDPリピトール投与する基礎研究など知らないことばかりでした。筋ジスも新たな時代を迎えつつあるようで、ミオスタチンの話では川崎医大の砂田先生のスライドも出てました。

内科学会講演会
2016年4月17日

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