内科学会教育講演

内科学会の教育講演では、慢性腎臓病と骨・ミネラル代謝異常(CKD-mineral bone disorder: MBD)の話で、骨から分泌されるホルモンで線維芽細胞増殖因子(FGF23)が面白かったです。FGF23はαKlotho-FGFR複合体に作用し、腎近位尿細管でのリン再吸収と、活性化ビタミンD濃度の低下を介する腸管でのリン吸収の抑制により、血中リン濃度を低下させるホルモンでした。腎機能低下->二次性PTH上昇、FGF23上昇まではCKDのearly eventで、その後リンが上昇するとのことです。FGFやPTH-rPは癌にも関連するので勉強になりました。PM/DMは呼吸器学会でも花盛りでしたが、皮膚のゴットロン徴候などのように、肺も含めて接触する部位と動く部位が標的になりやすく、皮膚・筋・肺ケブネル症候群(dermatomyopneumonitis)という提唱があり、抗アミノアミルtRNA抗体陽性がkey wordとの話でした。確かに、肺も胸膜直下は壁側胸膜と擦れてよく動いてます。筋炎による筋傷害に、筋肉の材料となる分岐鎖アミノ酸(BCAA)であるリーバクトの倍量投与とステロイドの併用の臨床試験(BTOUGH試験)を行っているそうです。最後は呼吸器疾患で、長崎の迎先生の発表があり、肺炎や肺化膿症の起炎菌では口腔内連鎖球菌と嫌気性菌が重要な役割を果たしていました。16SrRNA遺伝子のマイクロバイオーム解析で起炎菌検索を行い、単独感染(80%以上のひとつの遺伝子)では通常の培養でも検出できることが多いが、混合感染(80%未満のひとつの遺伝子)では培養では検出が難しいようです。肺炎球菌に嫌気性菌の培養液を加えると抗生剤が効きにくいとのことでした。

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