昨日の続きです。神奈川がんセンターの加藤先生が、オシメチニブによる肺障害(ILD)について詳しく話してくれました。治験で日本ではILDの死亡例は、8週目と32週目の発症でした。1例は不思議なことに、病理解剖でDADの所見もなしとのことでした。また、倫理供給でILDの発症例は、その前にニボルムマブを使用していたとのことでした。免疫checkpoint阻害剤は中止後8週間あけても、次の何らかの(薬剤を含む) 刺激で皮膚粘膜障害がおこることはメラノーマで有名なようで、肺癌でも要注意です。そもそも第一世代のEGFR-TKIではILDが起きなかった症例でオシメチニブがILDを起こすということは、発症機序が異なるのかオシメチニブではILDの誘導が高いのかなど学問的に興味がわきます。福山市民病院の高田一郎先生が、このようなILD症例のBALについて質問をしていました。彼はもともと放射線肺炎に対して積極的にBALを施行していましたから、診断や病態把握にBALの意味合いがよくわかっています。
オシメチニブのILD
2016年6月28日

コメント
コメント一覧 (2件)
ご紹介有難うございました(笑)。当院は急性の間質性肺疾患に対しては呼吸状態が悪くともジャクソンリースで呼吸補助しながら積極的にBALを行ってます。画像上間質性肺炎と思っていても、かなりの確率で肺胞出血であったという症例を数多く経験しています。そうなると治療戦略がかわってきますので・・・
いちろう先生、ありがとう。肺胞出血ももちろん原因により治療方針が異なるのですが、病態解析にはとても重要ですね。昔と違って低濃度のサイトカインなども測定できると思いますから、また教えて下さい。