第14回 岡山肺癌基礎研究会

第14回の岡山肺癌基礎研究会がWEBでありました。講演Iは岡山大学の堀田先生が座長で、金沢大学の丹保裕一先生が「肺癌化学療法のTopics アブラキサン、アルカリスを中心に」を、講演IIは私が座長で、京都大学の高折晃史先生が「癌における遺伝子変異導入と修復」をお話ししてくれました。丹保先生は最新の肺癌治療の話題から制吐薬にまつわる医師の働き方改革まで幅広いお話しでした。高折先生は肺癌でも話題のAPOBECとTDP-1が中心でした。APOBEC3により生じるkataegis(染色体上にrainfallのように多くの遺伝子変異が入る状態)に対するomikli(染色体上の1カ所に2つぐらいの遺伝子変異が入るfogと比喩される状態)は、microsatelite stable tumorに生じやすく、うまくミスマッチが修復できないと抗PD-1抗体が効きやすくなるかもというように受け止めました。omikliという言葉を私は全く知りませんでした(Nature 2022;602:510-517)。EGFR-TKI耐性遺伝子のT790MやALK変異も血液の研究者により発見されており、この分野も肺癌の研究者が追随していくのでしょうか。

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