昨日の第五回岡山肺癌基礎研究会で、東京女子医大の川上和之先生と兵庫県立がんセンターの里内美祢子先生に講演していただきました。川上先生は、global hypomethylationの話が興味深かったです。加齢と共にpromoter hypermethylationとglobal hypomethylationが進んでいくことが、大腸がんの進展でも同じようなことがおこっているかどうかが興味の始まりと言われていました。promoter hypermethylationに関しては、CpG island methylation phenotype (CIMP)はBRAF mutantと相関すること、hMLH1のメチル化(+)がMicrosatellite instabilityを、メチル化(-)がMicrosatellite stabilityを生じていること、global hypomethylationに関してはその指標となるLINE1のメチル化が多い(高LINE1)と予後良好であるが、術後に5Fuを投与すると低LINE1メチル化も予後が良くなるお話をしてくれました。低メチル化は、クロマチンが弛緩しやすくそこへ5Fuの取り込みが増えるという理由のようです。また、里内先生は多くの肺非小細胞癌の臨床試験のreviewをしてくれました。ブラジルの試験で、CBDCA+PEM vs CBDCA+DOCのphase III (JTO 2011)は、全く知りませんでした。grade 3/4の毒性がでないsurvivalを主要評価項目としたphase IIIがこんなときからあったのですね。DOCは75 mg/m2だし、CBDCA/PEMが勝って当然の試験でした。39名もの皆様、ご参加をありがとうございました。
岡山肺癌基礎研究会
2013年11月9日

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