10時30分からワークショップで宮城がんセンターの前門戸先生と私が座長でした。分子標的薬剤のセッションで、大きな会場でも立ち見がでるほどで、6題いずれもハイレベルの内容でした。近畿大学の米坂先生は、HER3のリガンドのヘレグリンを血中濃度で測定する系を作製し特許申請をしているとのことでした。in vitroでHER2とHER3のダイマーに対してafatinibが効果を示すため、血中ヘレグリン濃度が高いEGFR-TKI耐性肺癌に効果をもたらすのではないかとのことでした。金沢大学の南条先生は、EGFR変異肺癌の髄膜癌腫症マウスモデルを作製し、AZD9291の中枢神経病変への抗腫瘍効果を示していました。中外製薬の増田先生はB901LというEGFR exon19欠失肺癌細胞株のゼノグラフトモデルを作製し、エルロチニブ+ベバシズマブが有効であることを示していました。エルロチニブ単独では75日目で耐性となりその際のSTAT3、AKT、ERKいずれも活性化し、それをベバシズマブが抑制していました。磯崎先生は相変わらず綺麗なスライドでALK-TKI耐性の発表でした。日本医大の菅野先生は、EBC-1のMET阻害剤耐性株を作製し、ABCB1が高発現しているためそれを抑制することによる耐性克服の発表でした。近畿大学の谷崎先生は留学先の仕事で、FGFR2の新たなECD領域の変異を見つけていました。Discussantの岡本先生が、彼女のいたラボの写真を出していましたが、私たちの後輩の荻野先生も写っていました。
最終日の座長
2015年11月29日

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