昨日の抄読会では、私が「Upregulation of PD-L1 promotes resistance response of neoadjuvant chemotherapy in NSCLC. Cancer Sci 107, (2016) 1563–1571」を読みました。術前化学療法前後の検体でのPD-L1発現とその化学療法の効果をみていました。術前化学療法前のPD-L1高発現は化学療法抵抗性を誘導し予後不良でした。術前化学療法後にPD-L1高発現となった症例も効果は乏しく予後不良でした。化学療法前のPD-L1発現のみよりも、化学療法後のPD-L1発現が重要のようです。これをもとに、A549とPC-9をshPD-L1でknockdownさせたり、A549とPC-9のシスプラチン耐性株を使って基礎実験を行っていました。PD-L1抑制はシスプラチン感受性を高め、シスプラチン耐性株はPD-L1高発現でした。シスプラチン耐性株では、PI3K/AKT阻害剤によりPD-L1発現を低下させ、シスプラチンとPI3K/AKT阻害剤併用はシスプラチン感受性を増強していました。PD-1阻害剤よりPD-L1阻害剤の方が、がん細胞を標的とするin vitroの実験には良いですね。

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