cost analysis

Diffuse large B-cell lymphomaにおける化学療法中の発熱性好中球減少症の一次予防として使用するG-CSFのcost-analysisの論文(J Natl Cancer Inst;2013;105:1078–1085)がでていました。一次予防をしない群に対して、filgrastimを10日間使用する群、pegfilgrastim 1回打ちの群の比較でしたが、いずれも費用対効果は認められないというものです。G-CSFの使用で、PFSやOSを延長させるというevidenceもなく、ごく妥当な結論だとは思います。Editorialで、filgrastimの費用が60%減、pegfilgrastimが63%減になるなら、費用としては一次予防をしないもの(1コース目の発熱性好中球減少を減らせると言う意味だと思いますが)と同じくらいになるだろうとありました。filgrastimのbiosimilarが日本でも普及してくると思いますが、それほど安くはなっていないです。肺癌の場合は高齢者や合併症をもった方が多いので、リンパ腫と同じには考えられないと思います。予後は変わりなくても発熱性好中球減少症を減らせることで、QOLが維持できれば良いとは思います。臨床試験でpatient-reported outcomeを評価したいです。

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