EGFR/ALKとPD-L1/CD8

山根先生が「EGFR Mutations and ALK Rearrangements Are Associated with Low Response Rates to PD-1 Pathway Blockade in Non-Small Cell Lung Cancer (NSCLC): A Retrospective Analysis. Clin Cancer Res. 2016 May 25」を抄読してくれました。巷ではポロポロと、EGFR遺伝子変異肺癌やALK陽性肺癌はPD-1抗体やPD-L1抗体が効果が乏しいと言われていますが、それを裏付けるような話です。EGFR変異22人とALK陽性6人がPD-1抗体かPD-L1抗体で治療され、その中でEGFR変異1人だけがpembrolizumabで効果が認められていました。PD-1抗体やPD-L1抗体を使用していない別のコホートも入れた組織では、EGFR-TKI未治療のEGFR変異48例中、腫瘍浸潤CD8の強陽性は2例だけで、そのうち1例がPD-L1も高発現でした。ALK-TKI未治療のALK陽性19例中、5%以上のPD-L1発現は47%でCD8強陽性は23%でしたが、両者ともの発現はありませんでした。EGFR-TKI使用後も使用前と比べて72%はPD-L1の発現は変わりませんでしたが、増加している症例は12例、低下している症例は4例でした。ALK-TKIの使用後12例中、PD-L1発現は10例でしたが、CD8強陽性は0でした。EGFRやALKは非喫煙者に多いことや他のmutational loadが乏しいのでPD-L1/PD-1抗体の恩恵を得ることが少ないのではという背景はありますが、それ以外にもCD8がkeyになりそうなことを再確認できた論文でした。

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