多発性骨髄腫へのベネトクラクス

中西先生が「Venetoclax-Dexamethasone Versus Pomalidomide-Dexamethasone in t(11;14)-Positive Relapsed/Refractory Multiple Myeloma: Primary Results of the Randomized, Phase III CANOVA Study. J Clin Oncol. 2026;44(3):164-175」を抄読しました。t(11;14)の再発/難治性多発性骨髄腫に対して、BCL-2阻害薬であるベネトクラクス vs サリドマイド誘導体のポマリドミドの比較試験でした。ベネトクラクス+デキサメタゾン(n=133)またはポマリドミド+デキサメタゾン(n=130)の割付で、主要評価項目はPFSでした。PFS中央値 9.9 vs 5.8ヵ月(HR 0.823; p=0.24)、ORR 62% vs 35%、MRD陰性 8% vs 0%、OS中央値 32.4 vs 26.9ヵ月、グレード3以上のAE 67% vs 83%、治療中の死亡 12% vs 6%でした。ベネトクラクス+デキサメタゾン群は主要評価項目のPFSにはmetしませんでしたが、PFS/OSはいずれも良い傾向ではありました。日本ではベネトクラクスは多発性骨髄腫には保険適応がないですが、有効な集団があるとは思います。

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