放射線による遠隔転移の増加

市山先生が「Radiation-induced amphiregulin drives tumour metastasis. Nature. 2025;643(8072):810-819」を抄読しました。放射線が腫瘍細胞にEGFRリガンドのAmphiregulinを誘導させ、EGFR陽性骨髄系細胞を免疫抑制型へ再プログラムして貪食能を低下させ、遠隔転移の増殖を促進させたことを臨床検体とマウスモデルで検証していました。マウスモデルでは抗Amphiregulin抗体を併用すると肺転移数もサイズも減っていました。臨床的には緩和照射をしていると転移部位が急にaccelerateされることはあまり経験しませんが、根治的放射線化学療法後すぐに副腎転移や脳転移が出現することは経験します。抗がん薬の組織移行性や感受性の問題かと思っていましたが、本研究のような仮説も成り立つかもしれません。

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