オートファジー

2016年ノーベル生理学・医学賞が東京工大の大隅良典先生に決まりました。これまでのノーベル賞は私の研究とはあまり関係ない内容だったのですが、今回のオートファジーは少しかじっていたことで親近感がありました。八杉先生の博士論文「Everolimus prolonged survival in transgenic mice with EGFR-driven lung tumors. Exp Cell Res. 2014;326(2):201-9.」で勉強しましたが、オートファジーの阻害が癌にとって良いことか悪いことかずっと疑問でした。結局、微妙なバランスの上に成り立っているという理解でした。腫瘍関連マクロファージのオートファジー機構による癌抗原の分解によって、癌免疫療法の治療抵抗性に関係していることが最近分かってきており、この分野でもしばらくトピックでしょう。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • まさに大本命の受賞でしたね。PD-1の本庶先生の受賞をひそかに予想していましたが、来年は受賞されるでしょうから日本人3連覇となりそうですね。

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