B7-H4とCSN5

金曜の抄読会で「Differential Expression and Significance of PD-L1, IDO-1, and B7-H4 in Human Lung Cancer. Clin Cancer Res. 2017 Jan 15;23(2):370-378. 」を私が読みました。B7-H4を知らなかったのですが、B7-H1 (PD-L1)、B7-H2 (PD-L2)、B7-H5 (VISTA)と同様にB7 familyのひとつで免疫抑制的に働くとのことです。肺癌組織のB7-H4はPD-L1やIDO-1発現とは相関せず、PD-L1を発現していない腫瘍や、PD-1/PD-L1抗体やIDO阻害薬が効かないあるいは耐性となった腫瘍にB7-H4阻害が有効かもしれません。B7-H4以外に何か当院でできそうなことを探していたときに「Deubiquitination and Stabilization of PD-L1 by CSN5. Cancer Cell. 2016 Dec 12;30(6):925-939. 」を見つけました。CSN5というのを知らなかったのですが、COP9シグナロソームを形成する8つのサブユニットのひとつで、ユビキチンリガーゼ活性の調節を通じてのタンパク質安定性の調節をつかさどるようです。ヒト乳癌組織でCSN5はNF-kBのp65発現と相関、グランザイムBの発現と逆相関し、PD-L1のユビキチン化をなくしてPD-L1の発現を高めていました。クルクミンはNf-kBを抑制してCSN5を減少してPD-L1の発現を抑え、これとCTLA4抗体の併用でマウス乳癌に効果を示していました。山根先生が進行中の実験系の発展を思いついたようでした。

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