今日は私が「Effects of Co-occurring Genomic Alterations on Outcomes in Patients with KRAS-Mutant Non-Small Cell Lung Cancer. Clin Cancer Res. 2018 Jan 15;24(2):334-340.」を抄読しました。もともとKRAS変異肺がんはシスプラチンを含んだ化学療法は効きにくく、免疫チェックポイント阻害薬は効きやすいということになっています。次世代シークエンスによりIV期のKRAS変異肺非小細胞がん330例を解析したところ、STK11(29%)やKEAP1/NFE2L2(27%)変異が同時に認められました。STK11は Peutz-Jegher’s syndromeの生殖細胞変異であるLKB1と同じもので、この欠失は肺がんの悪性度が高くなることが報告されています。KEAP1は、転写因子であるNFE2L2(Nrf2)に結合してその活性化を抑制するタンパク質です。同じKRAS変異でもこのような遺伝子が同時発現していると、予後がもともと悪いのか、プラチナ+ペメトレキセードも免疫チェックポイント阻害薬が効きにくいのかわかりません。髙田一郎先生が紹介してくれた面白い論文でした。
RAS変異と免疫チェックポイント阻害薬
2018年1月26日

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