今週は私が「Glucocorticoids promote breast cancer metastasis Nature. 2019 Mar;567(7749):540-544. 」を抄読しました。乳がんのPDXモデルの原発巣と転移部位を比較したとき、グルココルチコイド受容体関連の遺伝子が増加していました。臨床で使用されるデカドロン等量をマウスに投与するとグルココルチコイド受容体が増えて、生存期間は短くなりました。グルココルチコイド受容体シグナルはROR1を増加し、ROR1あるいはグルココルチコイド受容体をブロックすると生存期間を延長させていました。更に乳がんマウスでパクリタキセルとデキサメタゾンの併用による生存期間は、パクリタキセル単独療法よりも短くなっていましたが、グルココルチコイド受容体をブロックすれば戻っていました。ステロイドは化学療法に当然必要ですが、安易な使用に警鐘を与える基礎実験でした。
デカドロンと乳がん
2019年4月21日

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