APPLE trial

昨日は越智先生が「Overall Survival From the EORTC LCG-1613 APPLE Trial of Osimertinib Versus Gefitinib Followed by Osimertinib in Advanced EGFR-Mutant Non-Small-Cell Lung Cancer. J Clin Oncol. 2024 Feb 7」を抄読しました。本論文はAnn Oncol. 2023, 34:468-476の続編でした。進行EGFR変異肺がんに対する初回治療として、オシメルチニブ (n=53) vs ゲフィチニブ->オシメルチニブ (n=103) の試験です。ゲフィチニブでのPDは血漿T790Mの検出か画像上のRECIST PDのいずれか(8週毎に胸腹部と脳CT、Cobas v2で血漿EGFRのcheck)でオシメルチニブへ変更し、オシメルチニブへの移行は73%(66/91)で、うちRECIST PDでは58人、血漿T790M陽性は8人でした。初回オシメルチニブ群では脳転移増悪が少なかったですが(HR 0.54)、OSは同等(HR 1.01)でした。PD後に化学療法などの積極的治療をしなかったのが初回オシメルチニブで20%も存在し、OSが変わらなかった要因かもしれません。また、RECIST PDで血漿T790Mが陰性の中にはまだEGFRへ依存しているところがあり、ゲフィチニブには効果がなくなってもオシメルチニブには効果を残していた可能性を考察していました。

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