Claudin 18.2

山根先生が「Zolbetuximab plus mFOLFOX6 in patients with CLDN18.2-positive, HER2-negative, untreated, locally advanced unresectable or metastatic gastric or gastro-oesophageal junction adenocarcinoma (SPOTLIGHT): a multicentre, randomised, double-blind, phase 3 trial. Lancet. 2023;401(10389):1655-1668」を抄読しました。ゾルベツキシマブは膜貫通型タンパク質Claudin 18.2と結合するキメラIgG1モノクローナル抗体で、抗体依存性細胞傷害(ADCC)と補体依存性細胞傷害(CDC)により抗腫瘍効果をもたらす薬剤です。今回、HER2陰性の未治療局所進展切除不能あるい遠隔転移を有する胃癌に対して、mFOLFOX6にゾルベツキシマブ併用あり(n=283)と併用なし(n=282)の第3相試験で、主要評価項目はPFSでした。PFSはそれぞれ10.61ヵ月と8.67ヵ月(HR 0.75, 95%CI 0.60-0.94; p=0.0066)、OSもそれぞれ18.23ヵ月と15.54ヵ月(HR 0.75, 95%CI 0.60-0.94; p=0.0053)で、いずれも併用群が良好でした。日本でも申請中で、商品名もビロイと決まっているそうです。胃癌にも武器が一つ増えそうです。

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