ROR1とROR2

今日の研究センターの抄読会で、私がCancer Discov. 2013 Dec;3:1378-93の「 Hypoxia induces phenotypic plasticity and therapy resistance in melanoma via the tyrosine kinase receptors ROR1 and ROR2.」を読みました。もともとROR1とROR2は、58%のアミノ酸相同性がある1回膜貫通タンパクで、細胞外に免疫グロブリン様のシステインに富むクリングルドメインを有しており、細胞内ドメインはチロシンとセリンスレオニンキナーゼです。ROR1は、急性リンパ性白血病(Cancer Cell 2012;22: 656)や肺腺癌(Cancer Cell 2012;21: 348)の発癌に関与していますが、メラノーマでは癌の進展抑制に関与しており、ROR1とROR2が連動して動いている(低酸素血症でROR1からROR2)ことを証明したのは初めてです。しかもBRAF阻害剤の耐性にWnt5a/ROR2が関与しているというこのTKIの感受性を規定しているのではないかと臨床検体でも証明していました。ROR阻害剤の開発も進んでいるようですし、面白い世界になっていく気がします。

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