昨日は、磯崎先生が「Loss of Lkb1 and Pten leads to lung squamous cell carcinoma with elevated PD-L1 expression. Cancer Cell. 2014;:590-604.」 を抄読してくれました。LKB1とPTENのdouble knockoutのトランスジェニックマウスが肺扁平上皮癌を生じたというところから始まり、この組織には腫瘍関連好中球(tumor-propaganding neutrophils)が多く、またSCA1とNGFR陽性のtumor propagating cellはPD-L1発現を認めていました。抗PD-L1/PD-1抗体の臨床試験で扁平上皮癌にも有効例が多かったのもこのためでしょうか。もう一つp53をknockoutさせると腺扁平上皮癌の組織型になっていました。有名な遺伝子3つ(LKB1, PTEN, p53)をいじるだけで、表現型(組織型)がこのようにきれいに分かれるのはトランスジェニックマウスだからでしょう。このco-authorのKim先生は、Identification of bronchioalveolar stem cells in normal lung and lung cancer. (Cell. 2005;121:823-35.) でKRASのトランスジェニックマウスを用いて肺腺癌の幹細胞について発表し、私たちもEGFRのトランスジェニックマウスで後追いをしたのですがうまく行きませんでした。彼女らの仕事はどんどん発展してきていますが、EGFRのL858Rやdeletionについては(T790Mとのdouble mutationはありますが)、論文上ではまだ報告されていないようです。
肺扁平上皮癌のtransgenic mouse
2014年7月26日

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