2年目初期研修医の矢野先生が「Circulating tumour DNA profiling reveals heterogeneity of EGFR inhibitor resistance mechanisms in lung cancer patients. Nat Commun. 2016 Jun 10;7:11815.」を抄読してくれていました。1年目で来たときには、肺癌組織のheterogeneityを示したJ Clin Oncolを読んでくれましたが、今回は細胞レベルのheterogeneityの話です。252遺伝子を標的にした 次世代シークエンスのCAPP-Seq法を用いて血漿からctDNAの遺伝子変異、copy number増幅、single-nucleotide variants (SNV)を高感度で検出したものです。EGFR-T790Mに効果のあるrociletinibの使用前後で画像上の抗腫瘍効果と遺伝子変化を比べて、MET、PIK3CA、ERRB2、KRAS、RB1の他、EGFRでは新しいEGFR L798I、そしてosimertinib耐性では報告されているEGFR C797Sの変異も認められました。PC-9細胞株のゼノグラフトにrociletinibを投与して得られた細胞株にMET増幅がみられ、これもMET阻害剤としてのcrizotinibが効果を有していました。採血でEGFR-TKIの耐性機序が予想できて治療方針も決定できることが近い気がします。よく理解しており説明もとてもわかりやすかったです。
EGFR変異肺癌のctDNA
2016年7月6日

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