BRAF V600Eのモノマーとダイマー

先週の抄読会は磯崎先生が「BRAF Mutants Evade ERK-Dependent Feedback by Different Mechanisms that Determine Their Sensitivity to Pharmacologic Inhibition. Cancer Cell. 2015;28(3):370-83」を抄読してくれました。悪性黒色腫の主シグナルのERK->RAS->RAFは肺癌でも同じ伝達経路ですが、違いはよく知らなかったです。BRAF V600EはRAS活性が少ない時にactivated monomarとしてシグナルを送ることができるようです。RAF阻害剤のvemurafenibはV600Eのmonomerのみに効果を有しており、dimerには効かないとのことでした。dimerの片方にくっつくと他方には親和性がなくなり制御できないからのようです。悪性黒色腫は免疫系は勉強せざる得ず少しずつかじっていますが、シグナルについても奥が深そうでした。

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