発症時期不明の脳梗塞に対するアルプテラーゼ

昨日はJ2の杉原先生が「MRI-Guided Thrombolysis for Stroke with Unknown Time of Onset. N Engl J Med. 2018;379(7):611-622」を抄読しました。急性期脳梗塞に対するtPAは、発症後 4.5 時間未満が適応となっています。発症時刻不明の脳梗塞で、MRI diffusionではhigh、FLAIRではhighとなっていない急性期脳梗塞患者にtPAをするか否かの比較試験でした。主要評価項目は90日の時点での良好な転帰(神経障害のmodified Rankin scale score 0/1)としていました。503 例中254 例はtPA群、249 例はプラセボ群に割り付けられ、良好な転帰はそれぞれ53.3%と41.8%(補正オッズ比 1.61、95%CI: 1.09-2.36、P=0.02)でtPA群が良好でした。当院の脳卒中科では毎日画像をひとつを丁寧に教えてくれるそうで、良い研修ができたとのことでした。

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