越智先生が、「EGFR Dynamics Change during Activation in Native Membranes as Revealed by NMR. Cell. 2016 Nov 9.」を抄読しました。リガンド結合時のEGFRの構造変化はシミュレーションでよく見ますが、リガンドで活性化する際のEGFRの詳細なNMR解析はこれまでありませんでした。リガンドが結合していないときは細胞外ドメインはよく動いており、細胞外ドメインと細胞膜の間には強い相互作用はなかったです。リガンドが結合するとドメインの動きが小さくなり、とくに細胞外ドメインのコンフォメーション・エントロピーの減少によりEGFRが2量化されやすく、細胞内チロシン・キナーゼをアロステリックに活性化するようです。A431という野生型EGFRを調べていましたが、活性型EGFR変異株では通常リガンドが必要ないということになっています。変異型EGFRもリガンドがあればシグナルがより強くなると言う報告もあり、変異EGFRの構造解析も興味深いです。
リガンド結合前後でのEGFR構造のNMR解析
2016年11月19日

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