誤嚥性肺炎

田岡先生が「Aspiration Pneumonia. N Engl J Med. 2019;380(7):651-663」を抄読しました。前の病院で誤嚥性肺炎患者さんの入院に際し、口腔ケアやリハを含んだクリパスを自ら作成して、頑張っていたようです。誤嚥性肺炎の明確な定義はなく、明らかに食事や嘔吐を誤嚥するmacroaspiration、夜間睡眠中に唾液や逆流してきた胃液などを少量誤嚥するmicroaspirationとにわかれます。起炎菌は嫌気性菌が減少し(16%)、グラム陰性菌(49%)が多く、次いで黄色ブドウ球菌(12%)という研究もあります。口腔ケアは重要です。治療はペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系、ニューキノロン系など多彩ですが、当院ではペニシリンが1st choiceとなっています。誤嚥性肺炎でも経口薬は有りのようですが、macroaspirationの時には使いにくいと思います。胃液誤嚥のときは昔は使用していたステロイドは推奨されず、抗菌薬もPPI内服中や小腸閉塞のあるとき以外はルーチンには不要です。ただし、重症の場合には抗菌薬はすぐに投与して48時間後に再評価し、抗菌薬の継続性を議論しましょう。

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