田岡先生が、「Safety and Efficacy of Checkpoint Inhibition in Patients With Melanoma and Preexisting Autoimmune Disease : A Cohort Study. Ann Intern Med. 2021 Feb 16」を抄読しました。オランダのコホート研究で悪性黒色腫の4367人中、415人(9.5%)が自己免疫疾患(AID: リウマチ関連227人、内分泌143人、炎症性腸疾患55人、その他8人)を合併していました。そのうちICIが投与された228人の薬剤ですが、抗CTLA-4抗体(87人)、抗PD-1抗体(187人)、両併用(34人)で、grade 3以上のirAEはAIDはそれぞれ30%、13%、44%であり、non-AIDは30%、13%、48%でした。AIDのほうが抗PD-1抗体を毒性中止した割合は多かったです(17% vs. 9%)。とくに炎症性腸疾患の人は腸炎増悪により中止(6/31、19%)することが多かったです(他のAIDでは3%、non-AIDでは2%)。奏効率はAIDもnon-AIDも同等で、抗CTLA-4 抗体(10% vs. 16%)、抗PD-1抗体(40% vs. 44%)、両併用(39% vs. 43%)で、生存期間中央値も同等(13 months vs. 14 months)でした。IBD以外のAIDには毒性もかわらず、ICIの治療効果は期待できるようです。
自己免疫疾患患者へのICI
2021年4月10日

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