RECOVERY

先週は私が、「Convalescent plasma in patients admitted to hospital with COVID-19 (RECOVERY): a randomised controlled, open-label, platform trial.Lancet. 2021 May 14」を抄読しました。比較試験では有効性が証明されていなかったトシリズマブですが、REMAP-CAP(N Engl J Med. 2021 Apr 22;384(16):1491-1502)に続くpositive dataです。英国での比較試験(RECOVERY)で、低酸素血症(SPO2 < 92%)と全身性炎症反応(CRP > 7.5 mg/dL)を有する18歳以上のCOVID-19感染症患者において、通常治療にトシリズマブ(400mg~800mg)の上乗せ効果があるかどうかの試験であり、主要評価項目は28日目での死亡率でした。トシリズマブ群では2022人中621人(31%)、通常治療群では2094人中729 人(35%) が28日間で死亡しました (rate ratio 0.85; 95%信頼区間[CI] 0.76-0.94; p=0.0028)。28日間にトシリズマブ群では57%、通常治療群では50%が退院していました (rate ratio 1.22; 95%CI 1.12-1.33; p<0.0001)。本論文も含めて、これまでのトシリズマブの比較試験9つのメタ解析を行ない、Ratio of death rates 0.86 (95% CI: 0.78 – 0.94)で、有効性が確立されたとのことです。本論文発表前までのREMAP-CAPを含めたメタ解析でのRatio of death rates 0.89 (95% CI: 0.72 – 1.11)の有意差なしをひっくり返していました。文字通りRECOVERYですが、症例数が多いと一本(REMAP-CAPを入れれば2本)でも逆転できるということです。

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