先週は山根先生が「Dexrazoxane and Long-Term Heart Function in Survivors of Childhood Cancer. J Clin Oncol. 2023;41(12):2248-2257」を抄読しました。アンソラサイクリン系抗癌薬の血管外漏出時にDexrazoxane(商品名サビーン)が骨髄抑制をきたす論文を2021年に宇治先生が読んでいました。今回は、20歳以下の小児腫瘍(ALL、ホジキンあるいはリンパ芽球性リンパ腫、骨肉腫)のドキソルビシンを含む試験において、Dexrazoxaneの有無(n=99の年齢中央値10.7歳 vs n=96の年齢中央値12.3歳)で長期心毒性を比較していました。Dexrazoxane投与群では、 left ventricular fractional shorteningとejection fractionが良好であり、BNPは低値となっていました。とくにドキソルビシン250mg/m2以上では、20年近く(悪性腫瘍診断後の平均±SD [18.1±2.7年])も心保護作用があることが述べられていました。これからはルーチン投与になるかもしれません。
心毒性の予防
2023年9月13日

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