CD79aに対する抗体薬物複合体であるポラツズマブベドチン(Pola)に関する論文を三村先生が抄読しました。「Polatuzumab Vedotin in Previously Untreated Diffuse Large B-Cell Lymphoma. N Engl J Med. 2022;386(4):351-363」は未治療のDLBCLでPola-R-CHPがR-CHOPより良かったという有名な論文です。「Polatuzumab vedotin as a salvage and bridging treatment in relapsed or refractory large B-cell lymphomas. Blood Adv. 2021;13;5(13):2707-2716」では、Polaとbendamustine+rituximab (Pola-BR)併用が、CAR-Tか同種移植までのブリッジングにreal worldで良かったという内容です。BなしのPola-Rでも奏効率は37%とのことでした。このchemoなしのPola-Rがなぜ良いかということを「The molecular rationale for the combination of polatuzumab vedotin plus rituximab in diffuse large B-cell lymphoma. Br J Haematol. 2022;199(2):245-255」で説明してくれました。Pola耐性のリンパ腫細胞株では、PolaによりCD20発現が亢進し、RによるCDCが増強することにより良いのではということでした。一方、PolaはERKやAKTを活性化しこれらの阻害薬はPolaのCD20発現やCDCを低下させました。腫瘍細胞におけるERKやAKTは通常細胞を増殖させますが、抗体療法には良いこともあるようです。とても興味深い基礎論文でした。
ポラ
2023年12月24日

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