山根先生が「Phase I study of Navitoclax (ABT-263), a novel Bcl-2 family inhibitor, in patients with small-cell lung cancer and other solid tumors. J Clin Oncol. 2011;29:909-16.」を抄読してくれました。Bcl-2とBcl-XLに対する阻害剤として単剤で有望視されたものですが、phase II(Clin Cancer Res. 2012;18:3163-9)でもresponse rate 2.6%(1/39)と残念な結果となりました。このphase IでもPRが1人あったようですが、同じようなwaterfall plotなのでひょっとしたら同一人かもしれません。いずれにしろphase Iのresponderは35ヵ月以上のresponseを維持したようです。同じBcl-2 familyのMcl-1が小細胞肺がんに高発現しているためこのABT-263耐性に関与しているかもしれないとdiscussionされていました。この薬剤にcisplatin、etoposideへの併用試験もはじまったと聞いていましたが(AACR2010?)、結果は知りません。どんな併用療法が良いか気になるところですが、Engelman のところがKRAS変異の大腸癌細胞株でABT-263とTORC1/2(AZD8055)併用の有効性をCancer Discov. 2013 Oct 25. [Epub ahead of print]に出しています。Bcl-2の抑制のほかにどこかもうひとつ抑えると小細胞肺がんでも良いのでしょうかね。
Navitoclax
2013年11月2日

コメント