複製ストレスと染色体不安定性

当院の研究センターの横田さんが、Nature. 2013;494:492-6. の「Replication stress links structural and numerical cancer chromosomal instability.」を読んでくれました。染色体不安定性(CIN)がありコピー数減少の認められる染色体18q上で、CIN抑制遺伝子(PIGN 、MEX3C、ZNF516 )を発見し、この3つのCIN抑制遺伝子を大腸癌細胞株でsilenceさせても、強制発現させても染色体の分離エラーが減るようです。3つのCIN抑制遺伝子とKRASは無関係で、CIN+の細胞株にヌクレオシドを供給すると分離エラーもDNA損傷も減っていました。CIN-や、CIN+でも18qを有する細胞株にがヌクレオシドを供給しても変化ないとのことでした。染色体18qの喪失は大腸癌でのadenoma-carcinoma sequenceでの染色体数と関連しており、ひょっとしたら肺のAAHから腺癌移行にも関係があるかなと思いました。なかなか難しい内容だったのですが、横田さんは植物の染色体の仕事をしていたのでわかりやすく説明してくれました。

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