HUVEC細胞にdocetaxel

今週は、小坂先生が「Cytotoxic effects of docetaxel as a candidate drug of drug-eluting stent on human umbilical vein endothelial cells and the signaling pathway of cell migration inhibition, adhesion delay and shape change. Regen Biomater. 2017;4(3):167-178」を抄読しました。パクリタキセルは脂溶性で細胞への移行性に優れており、低用量でも血管平滑筋細胞の増殖を抑制する効果があるため、薬剤溶出ステントのコーティングに使用されます。パクリタキセルと同様の作用機序を有するドセタキセルを薬剤溶出ステントに使用するための基礎研究でした。ドセタキセルをヒト臍帯静脈内皮細胞 (HUVEC)に曝露して、増殖能、アポトーシス、接着、移動、形態をin vitroとin vivoで解析していました。低用量(0.05-5nM)では細胞増殖をcytostaticに抑制し、アポトーシスを誘導し、接着を遅らせました。また、VE-cadherin mediated integrin β1/FAK/ROCKシグナル阻害も示されていました。癌細胞ではなく、血管内皮細胞におけるドセタキセル曝露によるシグナル伝達は興味深いです。ただ、溶出ステントにおけるドセタキセルの臨床応用はまだ聞きません。

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