トポイソメラーゼ

今日は当科のカンファレンスで私が、DNA Repair (Amst). 2014;13:1-9.のEpigenetic and genetic inactivation of tyrosyl-DNA-phosphodiesterase 1 (TDP1) in human lung cancer cells from the NCI-60 panel.を抄読しました。私の昔のテーマのひとつがtopoisomeraseに関することでしたが、TDP1という酵素を恥ずかしながらこれまで知りませんでした。TDP1は、DNAとtopoisomerase Iのチロシン残基との結合を加水分解する酵素です。彼らは、TDP1の発現のない肺癌細胞株を2つみつけていました。1つはmRNAが発現していますが、K292Eという遺伝子変異のため正常な蛋白発現がありません。もう1つはTDP1のpromoterがメチル化されており、mRNAも蛋白も発現していませんでした。これらのTDP1欠損細胞株は、topoisomerase I阻害剤の感受性が極めて高く、DNA damageが大きく(γH2AX fociの増加)、TDP1をtransfectすると阻害剤によるdamageが減るというものです。臨床でも、殺細胞性抗癌剤による劇的な効果をときに経験します。CPT-11で完全寛解になった腫瘍組織での報告がそろそろ出てきそうな感じです。今日はたまたま米国癌学会から帰ったばかりの磯崎先生がきてくれました。5人でdiscussionをしたのでいろんな意見がでてきておもしろかったです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次