スタチンとEGFR

本多先生が、Experimental Cell Res 323: 288-296, 2014の「Effect of simvastatin on the resistance to EGFR tyrosine kinase inhibitors in a non-small cell lung cancer with the T790M mutation of EGFR」を抄読してくれました。シンバスタチン(商品名リポバス)とゲフィチニブの併用は、βカテニンを阻害してその標的であるサバイビンやサイクリンD1を抑制し、T790M二次変異が入ったEGFR遺伝子変異肺癌に効果を示すという基礎実験です。Clin Cancer Res 17:1553-60, 2011に「 A randomized phase II study of gefitinib plus simvastatin versus gefitinib alone in previously treated patients with advanced non-small cell lung cancer」に、EGFR wild typeには奏効率もPFSもシンバスタチンを加えることで改善(OSは不変)したという臨床試験も出ていました。これをT790Mの出現したEGFR肺癌に臨床試験でもっていこうという話でしょう。第3世代のEGFR-TKIが一般臨床で使用できるのが後2年ぐらいでしょうか。それまでつなぐという意味では意義のある研究だと思います。

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