今日は、本多先生が「Bevacizumab Prevents Brain Metastases Formation in Lung Adenocarcinoma. Mol Cancer Ther. 15, 702-710: 2016」を抄読してくれました。まず、CDDP+GEM+/-bevacizumabの比較試験(AvaiL)では、2つの乳癌のchemo+/-bevacizumabの比較試験(AVADO、AVEREL)と比べて、bavacizumabが脳転移を起こしにくいことを示していました。そのことを実験で証明するため、VEGF-Aを高発現する肺腺癌細胞株(PC14-PE6 pGF1)をNOD/SCIDマウスの左心室に注射し、 脳転移を来しやすいモデルを使っていました。NOD/SCIDマウスはT cell、B cell、およびNK cellがなく、転移モデルができやすいとのことです。この系に関しては、昔から現金沢大学の矢野先生らが脳転移や骨転移、癌性胸水のモデルをつくっていました。進行肺腺癌において、化学療法にbevacizumabを加えても、脳以外の転移部位の抑制はできなかったですが、脳転移を抑制することを臨床試験から見いだし、それを実験で証明するという、いわゆるreverse-translational studyでした。
bevacizumabは肺癌脳転移を防ぐ
2016年4月7日

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