昨日は私が、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果は性別が関係するか?という臨床疑問に対して、最近のふたつの論文「Sex-based heterogeneity in response to lung cancer immunotherapy: a systematic review and meta-analysis. J Natl Cancer Inst. 2019 May 20」と「Effect of sex on the efficacy of patients receiving immune checkpoint inhibitors in advanced non-small cell lung cancer. Cancer Med. 2019 Jul;8(8):4023-4031」を抄読しました。この分野は、女性の方があらゆる悪性腫瘍(特に非小細胞肺癌)でICI使用で男性より生存延長効果は高いという「Lancet Oncol. 2018;19(6):737‐746」の論文に始まりました。腎癌では性差が無い「Eur Urol. 2018;74(6):e139‐e140」、非小細胞肺癌では女性が良い「JAMA Oncol. 2019;5(4):529-536」 という相反する結果でした。今回のJNCIでは、chemoと比較してICI+chemoは女性が男性より良い、ICI単剤は男性が女性より良いとの結論でした。Cancer Medの方では、男性の方がICIでよりbenefitがありそうとのことでした。選んだ論文や解析方法の違いなどで結果が変わるというのは良くある話ですが、なぜ性別と関連するのかという点は不明です。Mutation burdenは癌遺伝子の不活化されたX染色体で高いとか、X染色体に免疫関連遺伝子が多いなどとか言われているそうです。
免疫チェックポイント阻害薬の効果と性別
2019年7月27日

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