私たちの抄読会に参加してくれている心臓血管外科大学院生の磯田先生が「Risk of Death Following Application of Paclitaxel-Coated Balloons and Stents in the Femoropopliteal Artery of the Leg: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. J Am Heart Assoc. 2018 Dec 18;7(24):e011245.」を読みました。大腿動脈・膝窩動脈疾患に対するパクリタキセルでコーティングしたバルーンとステント治療の効果を検証した28の比較試験(n=4,663)のメタ解析で、全死亡を比較していました。1年ではpercutaneous transluminal angioplasty(±bare metal stent)のコントロールと差が認められなかったが、2年ではリスク比1.68、5年ではリスク比1.93と死亡が増え、パクリタキセルへの曝露量(2.0-, 3.0- or 3.5-μg/mm2)と死亡リスクとの間に有意な相関が示されていました。パクリタキセルでコーティングしているのがなぜ悪いのかは不明ですが、がん以外の死因(心血管系、感染、肺疾患など)は観察期間が長くなるほど増えていました。衝撃的な論文でFDAや日本の学会でも注目されているとのことでした。
パクリタキセルコーティング
2020年2月1日

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