肺癌治療とコスト

今日は私が、進行非小細胞肺癌と治療コストについての論文を読みました。ひとつは外来関連の「Factors associated with utilization of high cost agents for the treatment of metastatic non-small cell lung cancer. J Natl Cancer Inst. 2019 Nov 9」で、66歳以上の外来化学療法受けている人の医療費(月5000ドル以上 vs 5000ドル未満)のbackgroundを比較していました。女性、白人、都市部、貧困域でない、合併症の少ない方が高額医療であり、居住別(田舎 vs 都市部)では、若者、男性、白人、貧困域、NCI関連病院が少ない地域の人、医学部附属病院のない地域の人、低コストの人が田舎に居住していました。田舎に住んでいる人は、都市部に住んでいる人より6%高額医療が少なく、貧困域に住んでいる人は4%高額医療が少なく、2015年は2007年に比べて高額医療は27%増加しており都市部の方が増加率は高かったです。もうひとつは入院関連の「High-Cost Hospitalizations Among Elderly Patients With Cancer. J Oncol Pract 2019. 15 (5), e447-e457」で、65歳以上の癌患者の入院コストを比較していました。上位10%の高コストは下位10%の低コストの5倍の差があり、転移のある進行癌、血液腫瘍、合併症の数、大きな手術が高コストでした。化学療法も4倍以上の高コストとなっていました。米国からのこれらの報告は、日本の現状も解析していかなければならないという気にさせます。

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