今回は、私が新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)とがんについてまとめてみました。SARS-CoV-2とcancerでPubMedで検索すると45の論文がhitしたので、その中で最近のものをpick upしました。JAMA Oncology March 25, 2020; J Thorac Oncol Feb 28, 2020; Lancet Oncol 21, 335-337: March 2020; NEJM March 30, 2020; Cell 180, 1–12 March 19, 2020; JAMA Cardiology March 25, 2020; Lancet Oncol March 25, 2020; JAMA Oncology April 1, 2020; J Nucl Med. Apr 1, 2020の他、ASCO、ESMO、NICE、ASTCT、IASLCからのrecommendationに目を通しました。
がん患者では非がん患者に比しSARS-CoV-2の罹患率は2倍以上、非小細胞肺がん患者の罹患率は60歳以上が60歳未満の2倍以上。がん患者は重症化しやすい。早期の感染組織では、肺胞内への蛋白漏出、間質の肥厚、線維芽細胞の増殖、単核球や多核巨核球の浸潤が切除肺組織に認められた。治癒が十分期待できる腫瘍や化学療法感受性が高い腫瘍ならば治療延期は避けるべきだが、術後化学療法や待期手術は延期も考慮。化学療法スケジュールの変更、経口化学療法薬への変更を考慮。ACE2受容体に対するARBの臨床試験やACE2へのaffinityが高い抗体の開発。パンデミック地域では、PET/CTで腫瘍以外の病変に注意することなど、世界の基礎研究も臨床研究もSARS-CoV-2一色にshiftしてきたようです。
がんとSARS-CoV-2
2020年4月4日

コメント
コメント一覧 (2件)
肺癌のお看取りとCOVID対応を両立させなければならない症例を経験しました。
緩和ケアと感染対策を両立させることにとても難しさを感じました。
岡山もじわじわと緊張感が増しています。