昨日は三村先生が「Role of platelets and platelet receptors in cancer metastasis. J Hematol Oncol. 2018 Oct 11;11(1):125」を抄読しました。血小板とがんの転移の関係は古くから言われていますが、臨床的には解決されていません。がん細胞が血流に入っていくと血小板を活性化し、がんの増殖に適した微小環境を整えます。血小板はNK細胞からがん細胞を守り、ケモカインを出して骨髄系細胞をリクルートし、血管壁で血栓を作りやすくします。血小板から放出されるPDGFは間葉系移行を促進し、毛細血管壁を開いて遠隔転移をしやすくします。そのほかの化粧品由来のgrowth factorもがんを増殖させ遠隔転移を促進させます。immunoreceptor tyrosine-based activation motif (ITAM) 、hemi ITAM (hemITAM) comprising receptors、glycoprotein VI (GPVI)、FcγRIIa、C-type lectin-like-2 receptor (CLEC-2)、Galectin-3などについて論じていました。どこかで聞いたことのある小分子がたくさんでてきましたが、これらを制御することにより転移を予防する薬剤の臨床はまだまだこれからのようです。
血小板と転移
2020年6月27日

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