帯状疱疹ワクチン

今日は私が「Immunogenicity and safety of the adjuvanted recombinant zoster vaccine in patients with solid tumors, vaccinated before or during chemotherapy: A randomized trial. Cancer. 2019;125(8):1301-1312」を抄読しました。数年前から日本でもシングリックスという帯状疱疹ワクチンが使えるようになっており、保険適応はないですが発症予防目的で2か月間隔で2回接種します。アメリカ、カナダ、ドイツなどで第1選択のワクチンとして、60歳以上の方に推奨されています。抗glycoprotein E (gE) とgE特異的細胞性免疫を誘導し50歳以上の成人を対象とした無作為化比較試験では、帯状疱疹発症の予防効果は97.16%にのぼり、帯状疱疹後神経痛も100%予防したというワクチンです。今回は、化学療法を行う固形癌患者への抗gE抗体やgE特異的CD4細胞の増加、有害事象を無作為化比較試験(n=232)で示していました。1:1の割り付けでワクチン(n=117)と偽薬(n=115)を1ヵ月あけて2回うち、それぞれを化学療法前8~30日の間に接種する群と化学療法開始日に接種する群を4:1に割り付けていました。乳がんが106人と約半数を占め、肺がんは21人でした。ワクチン投与群では偽薬群よりも抗gE抗体産生も特異的CD4も上昇していましたが、chemo前投与群のほうが良さそうで2回目接種後の抗gE抗体陽性率も高かったです。局所反応以外に有害事象に差はなかったです。観察期間が1年と短いので帯状疱疹や後の神経痛の発症割合はfollowできていませんが、次報が楽しみです。最近は帯状疱疹が多いようなので、予防も考えなくてはならないと思います。

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