ACE阻害薬とICI

河原先生が「Angiotensin-converting enzyme (ACE) inhibitor prescription affects non-small-cell lung cancer (NSCLC) patients response to PD-1/PD-L1 immune checkpoint blockers. Oncoimmunology. 2020 Oct 27;9(1):1836766」を抄読しました。preclinicalにはACEが免疫反応に関わるそうです。本論文では、NSCLCで抗PD-1抗体/PD-L1抗体の効果にACE阻害薬が関与しているかどうかを調べてました。NSCLC患者178人のうち、ICIの開始時点でACE阻害薬を使用していたのが22人(13.1%)で、ACE阻害薬使用者は未使用者と比べて、PFSで1.97 vs 2.56ヵ月(p = .01、HR = 1.8;95%CI: 1.13–2.83)と分が悪かったです。OSも有意差はありませんでしたが、悪い傾向でした(p = 0.07、HR 1.61;95%CI: 0.96-2.69)。多変量解析でもPSとともにACE阻害薬使用が有意差を示しました。使用者の腫瘍ではM1マクロファージが少なく、in vivo実験でカプトプリルは単球のM2 marker(CD206)をM1へ誘導していました。ACE阻害薬はSubstance Pを低下させて免疫抑制に働くM1マクロファージを増加させることで、ICIが効きにくくなるという理論でした。

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